ハーブの基礎知識

収穫量アップの秘訣 ハーブの切り戻しと剪定

伸びた枝を切る切り戻しで、ハーブの新しい枝を出させます。
切り戻しを行えば、再度花を咲かせることもできます。
大きく繁る株は、剪定をして株をどんどん更新していきましょう。


切り戻しで収穫量アップ

切り戻しとは伸びた枝を刈り取ることで、
新しい枝を出させる作業のことです。

生育が旺盛でよく繁るハーブ類では、重要な作業のひとつです。

特に、タイムやミントなどの葉を収穫するハーブは、次第に葉が
固くなって風味が落ちるので、収穫を兼ねて枝先を切り
脇芽から新しい枝を出させます。

バジルは株の中心の太い枝を深く切り、
そこから再度、新しい枝を出させます。

切り戻しを定期的に行なっていると、
瑞々しい枝葉が出るので、株姿がまとまり新枝が再度、出ることで
収穫量も多くなります。

また、カモメイルやマロウなど花を鑑賞するハーブでも、
花が終わったら枝を1/2~3/1の高さに切り戻しておくと、
新しい枝が育ってもう一度花を見ることが出来ます。

バジルの切り戻し

地上部を20cm程残し、葉の上にハサミを入れて切り戻す。

切った葉や花は料理などに使用。

切ったところのすぐ下から新しい芽が伸び、枝と成る。

剪定で枝を若返らせる

大きくなる多年草のハーブや樹木のハーブ、原種バラなどは、
枝を深く切る剪定や、枝を整える程度に切る整枝を行います。

これを行うことで新しい枝がバランス良く出て株姿が整い、
株が更新されるので長く生き続けることができるわけです。

剪定は、株がしっかりと充実した成木に行います。

まだ、ひ弱な苗や若木には負担が大きいので行いません。

どうしても株姿を整えたいのであれば、軽く枝先全体を切り詰める
整枝を行いましょう。

剪定はまず、古い枝、枯れ枝、病害虫の被害を受けた枝
貧弱な枝、株の内側に伸びて樹形を乱す”ふところ枝”などを
つけ根から切り落とします。

不要な枝の整理が終わったら、残った枝全体を切り詰めます。

切り詰める深さは植物に酔って異なりますが、どこまで切ってよいのか
わからない場合は株の植え1/3程度を切っておけばよいでしょう。

ハーブの基礎知識とスリット鉢 地中海沿岸地域が原産地

ハーブとは暮らしに役立つ、香りの良い植物です。

ハーブの多くは地中海沿岸地域が原産地
水はけと日当たりの良い環境を好むものが多いです。

ハーブとはどんな特徴を持つ植物ですか?

人間の暮らしに役立つ植物がハーブです。

ハーブとは葉や実や花、根などが人の暮らしに役立つ有用植物の総称です。

1~2年草や多年草ばかりではなく、球根、樹木の中にも
ハーブに分類される植物があります。

もともとは地中海沿岸地域で、薬草として利用されるなど
体調を整える効果のある芳香植物をハーブと呼んでいました。

香りを持つ葉や実、茎は食用、香料、香辛料としても利用され
現在ではアロマテラピーや美容など幅広い分野で使われています。

ハーブとは、人の暮らしに役立ち、潤いをもたらす植物と考えれば良いでしょう

栽培環境を原産地に近づける

ひとくちにハーブといっても、人のいきるところにハーブはありますから、
原産地は様々です。

最も多いのが、地中海沿岸地域で、ラベンダー、ローズマリー タイム
など多くのハーブの原産地となっています。

この地域は乾燥して夏は涼しく、冬は温暖で雨が多く、弱アルカリ性~中性の土壌です。

日本と地中海沿岸地域は気候が正反対

しかし、日本の夏は蒸し暑く、冬寒い気候で、これとは正反対です。

風通しや土壌の水はけを良くしたり、土の酸度を調整して、
できるだけ原産地の環境に近づけてやると元気に育ちます。

なお、アジアやアフリカの熱帯~亜熱帯地域も、バジルやレモングラスなどの
ハーブの原産地となっていますが、こちらは冬の寒さに注意してやる必要があります。

シソ、ミョウガ、ゆずなどは日本や中国原産のハーブともいえ、
日本の気候風土に会っているので育てやすいものです。

地中海沿岸地域原産の主なハーブ

セージ・ミント・タイム・カモミール・ローズマリー
ファンネル・オレガノ・コリアンダー・キャットミント
オリーブ・コーンフラワー・クレソン・サフラン・ヒソップ
マロウ・ラムズイヤー・パセリ・ボリジなど

地中海沿岸地域の環境に近づけるには

  • 日当たりと水はけが良い土壌に植える
  • 土質を弱アルカリ性~中性に中和すること。

水はけが良い土壌を創るには、水はけの良い土と水はけが優秀な鉢
必要となってきます。

地中海沿岸地域のように水はけを良くするにはスリット鉢

スリット鉢 プラ鉢 30cm 1個
スリット鉢 プラ鉢 30cm 1個

ハーブ栽培の場合 スリット鉢の効能は大きいです。
スリット鉢・ノーマルプラ鉢・テラコッタ鉢にツボクサをそれぞれ栽培していましたが
スリット鉢のツボクサは、明らかに勢いが違いました。

スリット鉢は根の生育にはこんなに効果があります。

イチジク苗(1年生:同品種)で比較してみました。 鉢物の場合、根の生育状況が一番大事です。

通常の鉢では「サークリング現象:ルーピング」が起こり、 根がお互いに絡んでしまい水を通し難く、通気が悪くなり生育に問題がありましたが、 スリット鉢ではその問題が解消されました。

植物の生育は2~3割ほど良くなりました


via:朝日園 オフィシャルブログ | スリット鉢の効果

鉢底にスリットが入ってるために、水はけも体感できるぐらいに優秀です。


日清 観葉の好きな土 5L
日清 観葉の好きな土 5L

スリット鉢さえあれば、土は高いのを使う必要は無いと思います。

近所の山からスリット鉢に土をいれて栽培していますが、
うちのオレガノは「割りと」瑞々しく育っています。

土質をアルカリ性~中性に中和する

日清 すぐ植え石灰 1kg
日清 すぐ植え石灰 1kg

馴染みのハーブ屋さんが「絶対に土は弱アルカリ性」と
教えてくれました。

特に、ローズマリーは「石灰」で土質を中和する必要があります。

ローズマリーは頑強なようで枯らしてしまう人が非常に多いのですが
ローズマリーが簡単に枯れてしまう理由は土壌が「酸性」に傾いているからです。

「酸性雨」という言葉があるように、屋外で雨にふられたり
あとは、単純に時間が経った土壌も「酸化」してしまいます。

石灰を使って「弱アルカリ性」に中和してみてください。

大きい百均にも石灰売ってたりしますけど、少ないですね。

ハーブが好む環境とは

種類によって違いはありますが、一般的には
一日5~6時間以上の日照があり、10~28度の生育に適当な気温があり
栽培に適した水はけと水持ちが良い土質であれば、ハーブはよく育ちます。

生育中に適度な降雨が有ることも必要な条件です

また、日本と気候が異なる地域が原産地のハーブであっても 最近では日本の栽培環境に合うように、品種改良が進んでいるものもあります

どうしても育ててみたいものがあれば、ハーブガーデンや専門店などで
アドバイスを受けてみることをおすすめします。

ハーブ苗の上手な選び方

良い苗を見分けるポイント

ハーブは一般に苗を買って育てることが多いもの

充実した強い苗を選ぶと、以降の生育もスムーズですから、
良い苗を見る目を養いましょう。

良い苗 強く育つ苗の見極め方

  • 新しい苗でよく育っている。
  • 葉がみずみずしく葉数が豊富で、茎がしっかりしている。
  • 株が徒長せずによく締まっている。

反対にひょろひょろと軟弱に枝茎が伸びているもの、
葉色の悪いもの、病害虫の被害にあっているものなどは
”悪い苗”ですから選んではいけません。

また、苗は商品の回転がよく、きちんとした品種名を明示してあり、 店員にハーブの知識がある店で買うと安心です。

商品の回転が良い店舗というのは、良い苗があるから
すぐに売れて、結果的に回転が早いということにつながると思います。

苗の根をチェックしてみましょう。

店員さんの前ではできませんが、ポットから抜いてみて適度に
根土に根が回っているのは良い苗といえます。

根が回りすぎているもの

根土にびっしりと根が回っているものは
周囲の根をほぐして、すぐに一回り大きな鉢に
植え替えてやれば問題はありません。

大体このパターンが多いですね。
根を丁寧にほぐしてあげましょう。

購入を見送りたい苗

枝や葉が枯れている。
枝が間延びしているのは暗い場所に放置されていた証拠

枝数も少ない

こういうハーブ苗は購入すると瑞々しく育たないと思います

例外もあります。環境がばっちり合っちゃったりすると
ビシビシ育つのもいますね。