ハーブとは暮らしに役立つ、香りの良い植物です。
ハーブの多くは地中海沿岸地域が原産地
水はけと日当たりの良い環境を好むものが多いです。
ハーブとはどんな特徴を持つ植物ですか?
人間の暮らしに役立つ植物がハーブです。
ハーブとは葉や実や花、根などが人の暮らしに役立つ有用植物の総称です。
1~2年草や多年草ばかりではなく、球根、樹木の中にも
ハーブに分類される植物があります。
もともとは地中海沿岸地域で、薬草として利用されるなど
体調を整える効果のある芳香植物をハーブと呼んでいました。
香りを持つ葉や実、茎は食用、香料、香辛料としても利用され
現在ではアロマテラピーや美容など幅広い分野で使われています。
ハーブとは、人の暮らしに役立ち、潤いをもたらす植物と考えれば良いでしょう
栽培環境を原産地に近づける
ひとくちにハーブといっても、人のいきるところにハーブはありますから、
原産地は様々です。
最も多いのが、地中海沿岸地域で、ラベンダー、ローズマリー タイム
など多くのハーブの原産地となっています。
この地域は乾燥して夏は涼しく、冬は温暖で雨が多く、弱アルカリ性~中性の土壌です。
日本と地中海沿岸地域は気候が正反対
しかし、日本の夏は蒸し暑く、冬寒い気候で、これとは正反対です。
風通しや土壌の水はけを良くしたり、土の酸度を調整して、
できるだけ原産地の環境に近づけてやると元気に育ちます。
なお、アジアやアフリカの熱帯~亜熱帯地域も、バジルやレモングラスなどの
ハーブの原産地となっていますが、こちらは冬の寒さに注意してやる必要があります。
シソ、ミョウガ、ゆずなどは日本や中国原産のハーブともいえ、
日本の気候風土に会っているので育てやすいものです。
地中海沿岸地域原産の主なハーブ
セージ・ミント・タイム・カモミール・ローズマリー
ファンネル・オレガノ・コリアンダー・キャットミント
オリーブ・コーンフラワー・クレソン・サフラン・ヒソップ
マロウ・ラムズイヤー・パセリ・ボリジなど
地中海沿岸地域の環境に近づけるには
- 日当たりと水はけが良い土壌に植える
- 土質を弱アルカリ性~中性に中和すること。
水はけが良い土壌を創るには、水はけの良い土と水はけが優秀な鉢が
必要となってきます。
地中海沿岸地域のように水はけを良くするにはスリット鉢
ハーブ栽培の場合 スリット鉢の効能は大きいです。
スリット鉢・ノーマルプラ鉢・テラコッタ鉢にツボクサをそれぞれ栽培していましたが
スリット鉢のツボクサは、明らかに勢いが違いました。
スリット鉢は根の生育にはこんなに効果があります。
イチジク苗(1年生:同品種)で比較してみました。 鉢物の場合、根の生育状況が一番大事です。
通常の鉢では「サークリング現象:ルーピング」が起こり、 根がお互いに絡んでしまい水を通し難く、通気が悪くなり生育に問題がありましたが、 スリット鉢ではその問題が解消されました。
植物の生育は2~3割ほど良くなりました
via:朝日園 オフィシャルブログ | スリット鉢の効果
鉢底にスリットが入ってるために、水はけも体感できるぐらいに優秀です。
スリット鉢さえあれば、土は高いのを使う必要は無いと思います。
近所の山からスリット鉢に土をいれて栽培していますが、
うちのオレガノは「割りと」瑞々しく育っています。
土質をアルカリ性~中性に中和する
馴染みのハーブ屋さんが「絶対に土は弱アルカリ性」と
教えてくれました。
特に、ローズマリーは「石灰」で土質を中和する必要があります。
ローズマリーは頑強なようで枯らしてしまう人が非常に多いのですが
ローズマリーが簡単に枯れてしまう理由は土壌が「酸性」に傾いているからです。
「酸性雨」という言葉があるように、屋外で雨にふられたり
あとは、単純に時間が経った土壌も「酸化」してしまいます。
石灰を使って「弱アルカリ性」に中和してみてください。
大きい百均にも石灰売ってたりしますけど、少ないですね。
ハーブが好む環境とは
種類によって違いはありますが、一般的には
一日5~6時間以上の日照があり、10~28度の生育に適当な気温があり
栽培に適した水はけと水持ちが良い土質であれば、ハーブはよく育ちます。
生育中に適度な降雨が有ることも必要な条件です
また、日本と気候が異なる地域が原産地のハーブであっても 最近では日本の栽培環境に合うように、品種改良が進んでいるものもあります
どうしても育ててみたいものがあれば、ハーブガーデンや専門店などで
アドバイスを受けてみることをおすすめします。
ハーブ苗の上手な選び方
良い苗を見分けるポイント
ハーブは一般に苗を買って育てることが多いもの
充実した強い苗を選ぶと、以降の生育もスムーズですから、
良い苗を見る目を養いましょう。
良い苗 強く育つ苗の見極め方
- 新しい苗でよく育っている。
- 葉がみずみずしく葉数が豊富で、茎がしっかりしている。
- 株が徒長せずによく締まっている。
反対にひょろひょろと軟弱に枝茎が伸びているもの、
葉色の悪いもの、病害虫の被害にあっているものなどは
”悪い苗”ですから選んではいけません。
また、苗は商品の回転がよく、きちんとした品種名を明示してあり、 店員にハーブの知識がある店で買うと安心です。
商品の回転が良い店舗というのは、良い苗があるから
すぐに売れて、結果的に回転が早いということにつながると思います。
苗の根をチェックしてみましょう。
店員さんの前ではできませんが、ポットから抜いてみて適度に
根土に根が回っているのは良い苗といえます。
根が回りすぎているもの
根土にびっしりと根が回っているものは
周囲の根をほぐして、すぐに一回り大きな鉢に
植え替えてやれば問題はありません。
大体このパターンが多いですね。
根を丁寧にほぐしてあげましょう。
購入を見送りたい苗
枝や葉が枯れている。
枝が間延びしているのは暗い場所に放置されていた証拠
こういうハーブ苗は購入すると瑞々しく育たないと思います
例外もあります。環境がばっちり合っちゃったりすると
ビシビシ育つのもいますね。